第43回 2004年8月14日土曜日 晴れ 那智勝浦
8月中旬にマッコウが姿を現しました。
例年この時期に一週間ほどマッコウは戻ってくるんですが、「オオマッコウ」が姿を現すのは本当に珍しいんです。
お盆なのにオオマッコウの言葉につられてまたまた和歌山に来ちゃいました。

お盆休みで、沢山の家族連れのお客さんたち、昨日までマッコウクジラが見えているので期待も大きくなります。
↑『鯨人』帽子をかぶった米川船長
今日は東信義船長の「信正丸」に乗船です。
ここ一週間のマッコウについて、東船長にいろいろ教えてもらいました。
昨日は宇久井港から40分くらいのところ、その前は20マイルも離れた遠いポイント、マッコウは毎日遠くをいったりきたりしているようです。
それからオオマッコウは、何回か発見できたのですが、同じオオマッコウじゃなくて、別個体。
この時期のマッコウクジラの発見率は30%くらい、ましてオオマッコウ出現となると非常に珍しいとのことです。
今年の黒潮の大蛇行と何か関係があるのかもしれません。
波が多少あり、風も吹きはじめ、白波がちらちらしだすと、素人の僕らの目にはブローを発見するのは難しくなります。
東船長の超人的な視力が頼りになります。

船が揺れ、お客さんたちもだいぶ船酔い気味です。
船を南西に向かって進めましたが、昨日までのマッコウは発見できません。
何隻かのウォッチング船が西をあきらめ、東に進路を変えました。
しばらく走ると別のウォッチング船からブローがあがったと情報が入ってきました。
発見場所に近づいていきます。
クリック音を探して水中マイクを投入。
しかし、クリック音は聞こえず、波の音だけ。
クリック音は確認できませんでしたが、このところ発見されているオオマッコウもクリック音を出してなかったので、マッコウは潜らずに泳いでいるんじゃないかなとのこと。
東船長のするどい視線は海の端から端まで何度も何度も走りましたが、どうしても発見できません。
白波とブロー、僕も一度縦に上がるブローが見えた気がしたんですが、白波と白波がぶつかってできた波飛沫でした。
東さんの超人視力で発見できなければ、残念ながら諦めるしかないです。

しかし、この時期、ここ勝浦沖では別のクジラがいるんです。無線:「鼻の長いのがあるよ」
今日はシワハイルカ。
シワハイルカが見事なジャンプを見せてくれました。
このイルカは地味なイルカなので、全部が一斉に跳びあがるんじゃなくて、一頭跳んだらまた一頭という感じです。
約30程のイルカがいくつかの群れに分かれてあちこちと姿を見せていました。
シワハイルカを後にして帰港。
またを楽しみにしましょう。
今回は
久しぶりに三重大のシンノスケくんと東大のカガリちゃんに再会しました。


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