第41回 2004年7月16日 快晴 波あり 高知

ニタリクジラの聖地、大方町に足を延ばしました。今回は正真正銘の「鯨人」、Hヤシさんの誘いで、大方町に続々とすごい人たちが集まる予定です。まず、鯨関係で知らない人はいないといわれるHヤシさんと奥さん、それから小田さん、一年でデジタル一眼レフを習得したOクマさん夫妻と妹さん、それからカナダで白熊などを撮っているOワダさん、南極や北極で一角やベルーガなどを撮影しているIチカワさん、そして、四国のニタリといえば、徳広さんともうひとり、Nカニシさんです。日程の都合で参加できない「鯨人」もいましたが、それでも僕にはまだまだ夢の世界の人たちばかりです。
それから忘れていけない超有名な浜崎さん。この人が船長で、ホエールウォッチングを楽しむことになりました。
全員集合の午前10時、大方町の入野漁港から浜崎守利船長の「昌丸」が出航しました。海の状態は南西の風が吹いて、白波がちらちらたつ感じでした。桂浜で風のため昼からのウォッチングは欠航というのをよく聞きましたが、確かに昼から風がでると揺れるし、ニタリクジラの発見確立は格段に落ちると実感しました。

コンディションは悪く、僕らも目を凝らしますが、ここは浜崎船長の目と腕が頼りです。
約1時間後、ニタリクジラを発見!!お茶の缶を二つ重ねたくらいの望遠レンズでみんな一斉に激写をはじめました。僕は鯨よりもこの人たちがどんな風に撮影してるのか、そっちに夢中でした。

小さな鰯の群れが海面に浮き上がる。
今日はいつもよりもはっきりと小魚たちが固まっている様子がわかりました。
そこに少し大きめの魚が突っ込んできます。
鰯の群れはそんな猛アタックで段々数が少なくなってきているように見えました。
鰯たちは必死に逃げ場を探して船の周りにぴったりとくっつき、それを追い駆けるシイラやカツオの群れがすぐ近くであっちに走り、こっちに走りします。船から釣竿を垂れるとあっという間に魚が釣れました。
そうして、船の周りの魚に夢中になっていると、突然後方から2頭の鯨が姿を見せました。2頭は、目の前の餌に突進していきました。一度横向きになりながら餌を食べていましたが、残念ながら撮影は上手く行かず…。

海の上で、船を気にせず、豪快に海をつっきっていく鯨たちを上から見ていたら、ビデオでもカメラでも伝えられない感動というか驚きというか、とにかく圧倒される迫力を全身に感じました!!
スーッと前方に泳いだあとに茶色のはっきりした線が
ニタリクジラの糞のあと
Nカニシさんの話では、こんなにくっきりと見えるのは珍しいそうです。

この日はバブルネットフィーディングもはっきりと見えました。
ニタリクジラはまだまだ不思議がいっぱいあります。
この日、浜崎船長は一頭だけじゃなくて、船を走らせて、いろいろな個体を探してくれました。
かなり風が吹いて、白波が立つ中、浜崎船長は確実に鯨を見つけてくれました。そして、ニタリの場合、浮かび上がるまでどこにいるかわかりにくいんですが、的確にその場所を指摘してくれて、撮影が助かりました。

名人どうもありがとうございました。

夜、宿で浜崎船長夫妻、それから、高知のニタリといえば徳広さん、それから「大方町遠征隊員」こと「鯨人」たちで、お酒を飲みながら、熱いお話、専門的な話、貴重な話、と本当に楽しい時間を過ごしました。

大方町遠征隊員のみなさま、一足先に帰途に着きましたが、本当はもっと遊びたかったな〜〜〜
貴重な経験ができました、どうもありがとうございました。また、ご一緒してください。



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