第26回 2004年2月19日 沖縄 座間味村 快晴
2004年のホエールウォッチングの幕開けは、沖縄の座間味島、ザトウクジラです。
体長が13〜15m、胸鰭が飛行機の羽の様になっていてます。シッポが白いので、南紀ではシッポが白かったといえば、ザトウクジラが見れたということです。
名古屋から2時間のフライト、真っ青な海を見ていると那覇空港に到着です。
泊港北岸で、高速船クイーンざまみに乗り、約1時間後、座間味港に到着です。
座間味港で、ザトウクジラのモニュメントがお出迎え。今回、お世話になるのは、『ダイビングチーム・あなたの清』の宮城清さんです。小田さんから、「宮城さんは、写真家だから、きっといい映像が撮れますよ」といったアドバイスをいただき、この『あなたの清』さんところにお願いすることにしました。

やっと、到着〜と、のんびりする間もなく。
宮城さん:「今、クジラが見えていますけど、行きますか?」
朝が早かったのでかなり疲れていたんですが、さっそく行くことにしました。

さすが、くじらの島だとちょっと驚きです。

座間味ホエールウォッチング協会の人も何人か乗船し、他のウォッチング船がまったくないなか、宮城さんの船だけが出港です。
この時点で、チャンスは逃さない清さんのショップを選んだのは正解でした。
ほどなく、ブロー発見です。
このザトウクジラは、何と行きに乗った高速船の真横に居たそうなんです。

すらりとしたライン。ザトウクジラは、一旦、潜ると12分くらいは浮上しないとのことです。この日は2頭のペアで、体長は15mクラスのようでした。
初ザトウの感想はマッコウよりも横幅がでかいでかい。ひょっこりひょうたん島が動いてくる。そんな印象です。あの上なら5〜6人は寝られるはず。


ザトウクジラは、ニタリクジラと同じで、頭の中央からまっすぐにブローがあがります。潜水時間はマッコウクジラよりもかなり短いので、浮上時間もそれほど長くないようでした。けれど、ほどなく凄い場面を目撃することになります。

海面から突然、ヌワッと一頭の頭が飛び出し、
続いて、ヌワッ、ヌワッ!!大きな頭を海面に叩きつけて大きな白い波飛沫が

今度は半身を海面に乗りだして、どさっと倒れこみ波を立てる。
この光景は、
動画ページにすべて載せてます。ただし、回線が遅いところでは、時間がかかってしまうので、重複を承知で画像を掲載してみました。

※現在動画ページは休止中です。


見事なブリーチを連続して見せてくれました!!
逆光最高!!と、叫んでます。
確かに、夕暮れせまる海で、こんな光景を見せつけられると、叫びたくなりますよ。

二頭のザトウはシンクロしながら、金色に光る海で豪快に暴れてくれました。
座間味ホエールウォッチング協会の人が、ブリーチしたときに落ちるザトウクジラの皮膚を採取しているところです。人間の日焼けしたときの肌と同じで、ブリーチのときに剥がれ落ちるらしいです。それのDNAを分析して、個体を識別するのだそうです。

Tシャツをお土産にしたのですが、そこには『鯨舞』と書いてました。ザトウクジラにはその言葉がぴったりです。

後日談
この日、この感動的な夕暮れとザトウクジラの饗宴を見た人たち。彼らは御蔵島というイルカたちの楽園の常連さんで、クジラはこの座間味のザトウクジラがはじめての人たちでした。僕はまだ御蔵島には行ったことがありません。いつか行きたい御蔵島。クジラを追っかけてる僕とイルカをおっかけてる彼らは感動を共有してすっかりいい友達になりました。自称「社交辞令の通じない」お友達は本当に社交辞令のない人たちだとこの後気づくことになります。


これだけ、楽しませてくれたザトウクジラたちは、また、何事もなかったように静かに潜っていきました。
けれど感動というか、衝撃というか、この光景が頭に体に刻み込まれたそんな感じでした。
このとき僕だけがビデオカメラをまわしてたので、この貴重なビデオテープは例の御蔵4人衆に狙われることになったのです(笑)


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