第21回 2003年9月8日 那智勝浦 曇り

 今日は、久々に海に出たい、仕事がやっとひと段落して、休みも1週間ぶりなので、雲行きを怪しみながら、車を走らせました。南紀マリンへの行き道には、風速計が二つあり、一つ目は風速3m、古座川は風速5m、この最後の風速計が5mのときは、少し船が揺れるけど、出港に問題なしと、目安にしています。けれども、宇久井港に近付いたとき、携帯に南紀マリンの米川船長から電話があり、「どえらい、吹いとるわ」とのこと。宇久井と串本は車で1時間ほどですが、海というか、風は北に上がるほど、荒れるようです。宇久井港に着くと確かに強い風が感じられます。・・・実は、私は1週間ほどは安静にと医者に言われていて、ちょうど1週間の最後の日だったので、欠航はよかったのかも・・・。

 欠航です。やむを得ません。今日は米川さんといっしょに新宮にある早朝から営業している、というか早朝しかやってない鮨屋に連れてってもらい、事務所に帰ってから、数年前のシャチの群れが勝浦沖に来たときのビデオをみせてもらいました。このときのシャチは5頭ほどで、これは全部メスだということがわかりました。それから『クジラに逢えたら』の小田さんが、はじめて小笠原に行ったときのビデオを観ました。感動しました。小笠原にもいつかは是非行ってみたい、黒潮を泳ぐシャチにも是非逢ってみたい、夢は膨らむばかりです。

 南紀マリン事務所は港に一軒だけ建っているので、雨風をまともに受けます。扉周辺が、雨のために傷んできました。米川さんはいきなり床を壊し始めました。土間を作るようなのですが、あまりのことに娘さんと私は苦笑するしかありません。私もこのリフォーム?、床壊しを少し手伝いました。南紀マリンに来て、事務所を壊していった客はさすがに私くらいでしょう。
 さすがの米川さんもへんてこな穴をあけて、「大工よぼ」と、やりはじめの日曜大工をあきらめかけたとき、もう一人の南紀マリンの顔、東船長がやってきました。大工東信義さん、手際よく見事な穴を開けていきました。その後は、・・・、さすがにいつまでもお邪魔してはと退散しました。今度あの穴がどうなったか見にいこうと思います。


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