第15回 2003年7月14日 高知桂浜 晴天波高し

高知へ

昨年9月、クジラ見たさに財布の中身も考えず、飛び出した大方町。
室戸岬と足摺岬の区別もつかないで、よくもまあ、行ったもんでした。
最高のコンディションにもかかわらず、トビウオだけがむなしく跳ぶ、
そんな思い出を残した高知県に再び上陸しました。

よさこい節
「おらんくの池にや潮ふく魚が泳ぎよる」
土佐湾を池、クジラを魚に例える豪快な高知の人
今回は月の名所桂浜から出航する
ホエールウォッチング in 桂浜」の坂本夫妻にお世話になりました。

週間予報、直前予報、ことごとく、雨・・・。
前日ホテルの窓からもはっきりと雨が降ってるのが確認できました。
まあ、三日あるんだから一日くらいは行けるだろうと半ば諦めていました。

翌日、雨だ!!と、残念がる夢で目覚め、カーテンを開けると外にはお日様が!!
晴れたんですねえ。
梅雨の天気予報はあてになりません。

出航前に
ウォッチング船乗り場は、桂浜漁港の中にあります。
本日の収獲はこちら

沢山のいろんな魚がありました。1mくらいのサメもありました。

坂本さん、風が、8.3mあるみたいです。もしかすると払い戻しになるかも知れません。
黒潮情報は、一時間に一回あるのですが、たったの一時間でも海の天候は変わりやすい、
これは仕方ないかなと思ったんですが、何と坂本さんとりあえず出れるだけでてみるとの事。
今日乗船するのはひときわ大きな「第28幸栄丸」です。
750馬力・30ノット


海から坂本龍馬を眺めつつ、少し揺れのある土佐湾を西に進みます。
海が荒れているとの事でしたが、勝浦で初めて乗ったあの時の揺れよりはだいぶましでした。
それでもときどき船の高さくらいの波が来て、そこは坂本船長、即座に停止して波をやり過ごします。
私の中では、雨の予報を大いに裏切って、海にも出られたのだから、今日は発見なしでもいいかなと思ってたんです。

ご主人→坂本船長
ご夫人→坂本さん
ちょっとややこしいのでこうしましょう。


坂本さん:「今のところ、クジラもイルカの情報もありません。こういう海の状態ですが大丈夫ですか?」
お客さんたちはOKとの事でした。とても親切ですよね。もう港からだいぶ走ってるんですよ。

船は一定のリズムで進んでいきましたが、急にスピードを上げ、沖に走り出しました。
くじらが確認できました!!
前に出てください。


鳥山の中でブシュー!!とブローが吹き上がりました。
海鳥、ニタリクジラ、それから、何とマイルカの大群!!
もう、海の上の騒がしさ、鳥が上空をぐるぐる回り、イルカはバシャバシャ、ニタリクジラはどこに上がるかわからない、お客さんの感激の声、それから坂本さんの絶叫!!
真っ黒い背中を時々、持ち上げるニタリクジラ
それでも今日の主役はマイルカでしょう。

はじめ何イルカか度忘れしてしまって、小田さんに船の上からメールしてしまいました。
いつもありがとうございます。

体の線もはっきり見えるほど、マイルカは跳びまわっています。
肉眼で見える数の3〜5倍が実数と、以前から聞いていたので、
おそらく200〜300はいたのでしょうか?
動画もいっぱい撮りました。どうぞ見てください。

ニタリクジラも潜ったまま、船の下を抜けていきました。
白っぽい影がすーっと進むのが見えました。
後で聞いた話ですが、このニタリクジラはだいたい7〜8mの小さめだったようです。
今日は全くの白紙から、色鮮やかな一日になりました。満足、満足

少し白波のたった土佐の海を後にして、帰港しました。


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