第14回 2003年6月30日午後 那智勝浦 曇り 波は夕方少し出てきた

第14回なのですが、同じ日の午後便です。
午前中、ハナゴンドウの大群とマンタだけなので、リベンジです。
東船長:「しっかり見つけてよ〜」

東船長にプレッシャーをかけられて、朝4時起きながら、眼を凝らします。
見つけましたよ!
ハナゴンドウかなと思ったのですが、
東船長:「ハナゴンドウにしてはちょっと大きいね〜」
オキゴンドウです。
くじら博物館にもいるオキゴンドウです。
海で出会ったのははじめて。
東船長の話では、今シーズンはじめてのオキゴンドウだそうです。
あっちにもこっちにもオキゴンドウです。
オキゴンドウは体長が5mくらいで、細長くきゅうりに似ていることから
キュウリゴンドウとも呼ばれます。
海上での他のくじらやイルカとの見分け方は、背びれに丸みがある事でしょうか。
100頭はいたのかな?あっちにもこっちにも5〜10頭が泳いでます。
突きん棒船が追っかけて狙いますが、なかなかどうしてどうして、すばしっこい。
波間に何と、またはじめてのバンドウイルカが跳びだします。
オキゴンドウに混じって、バンドウイルカも並走します。

バンドウイルカはでっぷりとしたお腹、三日月を下に向けたような姿です。
10頭程度と数は少なかったのですが、はじめての海上イルカです。

突きん棒船を邪魔しないように、沖合いへ。
小さなごみが浮かんでいると思ったら、これはオガワコマッコウ。
東船長:「オガワコマッコウはここらでは、ぽっかりさんと呼びます」
波間にぽっかり浮かんでいるので「ぽっかりさん」です。
このぽっかりさんは、何とシャチの大好物だそうです。
というのも、ハナゴンドウなどは群れが多く、シャチが的を絞れない。
これに対してぽっかりさんは1〜2頭でぽっかりしているので、
襲われやすいんだそうです。
ぽっかりさんはこの凪の海ではかなり発見しやすく、今日は「5匹」の群れを発見。
動画あるので、興味のある方はどうぞ。

ハナゴンドウもまたまた発見。マンタも発見。
突きん棒船がどうやってハナゴンドウをとるのか、教えてもらいました。
ハナゴンドウの群れを船で円を描くように追いかける。
すると、何周目かで、ハナゴンドウの群れが船先に上がる。
そこをめがけて銛を打ち込む。

それにしてもマッコウはどこへ。
やはりオキゴンドウたちがここに来たのでどこかに行ってしまったのでしょうか?
小田さんのHPでそのようなことが書いてあったような。
マッコウは発見できませんでしたが、新しい発見が沢山あって、
またまた日焼けして、地元の漁師さんと見分けがつかなくなりつつあります。


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